よしやおくるとも

たいせつなものがなぜたいせつか。考えて、いつか確認する時のためのブログ

普通は食いちがう

今日、大学院の後輩の女の子に、

カッコいいって言われて。

付き合えるって言われて。

 

わたくし、オンナですけど、けっこう嬉しかったんです。

 

 

が、相手がそのことを遠慮がちに言ってきたことに「アレ?」となりました。

 

 

違和感を覚えたのは、高校の時に割と、同級生の女の子たちに壁ドンしたりしていた私がいたから。

 

女子が男性的に女性に迫ることが、ふつうだった私がいたから。

 

でもそんな過去は、他の人には見えないんだよね。

 

 

体育会系か、文化部系かっていうのも、意外と間違われる。

 

 

自分にとって自分は、連綿と続いていたもので、そこの連続性を疑うことは少ないけれど、人にとっては、出会った時の自分のイメージしかないのがふつうで。

 

 

相手が自分をどう思っているかって、自分が思ってる以上に違うかもしれないし、それまでの自分とは全く縁遠いところを予想してるかもしれない。

 

 

私たちの想像なんて、食い違うのがふつうなんだと思ったし、そう思えた方が人付き合いが楽になるかなと思いました。

 

 

違って当然、を身をもって体験した1日となりました。

過去を抱いて翔ぶ

新しい環境に入ったり

新しいことを学んだり

 

そういうときに、今までの自分ではいられなくなる時があります。

 

 

これまでの考えや知識、

はたまた自分の中の常識までもが

邪魔になったり

物事への関わり方を根本的に

見直さなくてはならなかったり

 

 

要は、自分が変わるとき、

なのだと思います。

 

 

今までのものからこれからへ

古いものから新しいものへ

 

 

このとき、

古い自分はどうしますか?

 

 

そのままでは新しい場面への適応は難しいです。

 

 

棄ててしまう?

後生大事にする?

 

 

いろんな人がいるかなと思います。

 

 

でも、ふと思ったのですが、

 

変わることとは

過去を棄てること

ではなく、

過去を認めることを

含んだプロセス

なのではないかと。

 

 

今までの私も含めたものを

受け入れられるから、

新しく変わる自分も

受け入れていける。

 

 

そんな気がします。

 

 

 

立つ鳥跡を濁さず

 という言葉も、これに似た部分があるのではないかと思うのです。

 

 

過去を淀みに置いていくことではなく、過去を浄化して、それもひっくるめて進んでいくこと。

 

 

過去を否定する必要はないんだ、と思えればそれまでの自分も無意味ではないと思えるのではないか。

 

 

そんな風に考えます。

実益を兼ねるおまじない

この上ない疲れと、自分への落胆とで潰れそうなときがありますよね。

 

落胆しすぎると

自分のことを大事にできなくなって

疲れのケアもおろそかになって

また変なところでミスをして…

 

無限ループ。

 

 

そんなときは、前に書いたみたいに壊れることも一つの方法ですが、わかりやすく「今欲しいもの」を、素直に手に入れることも有効なのかな、と思っています。

 

私の場合は、和菓子。

 

そう、大それたものじゃなくても、欲しいなーと思わず手が伸びるもの。

 

それを素直に手にしていくと、少し前を向ける気がしています。

 

 

そうなると、実際にはなにも変わっていないかもしれないけど、「和菓子食べたから、ここからは大丈夫」と思えるかもしれない。

 

それだけで、少し前向きになれるかもしれない。

 

 

前を向けそうなのであれば、方法はなんでもいいのです。

(自分を痛めつける方法は除いて)

 

 

実用的なようでいて、

おまじないのようでもある。

 

 

そんな方法が見つかっているだけで、助けになることもあるのではないか、と思います。

子どものミカタに。

子どもってすごいっていう話。

 

心理を学ぶ学生なので、カウンセリング系の論文もちょこちょこっと読んでいます。

 

子どものカウンセリングに関する論文を読んで、子どもってすごいと思ったので今日はそのことを。

 

自分の欲求に関してはストレートにぶつけてくる子も多いと思うのです。

 

あれがしたい、これがほしいって。

 

 

でも、周りへの示唆になると、そのとたんにすごく繊細な表現をする。

 

なにかを自分に見立ててみたり。

(でもそれが自分だとは言わない)

 

遊びの中で比喩的に表現したり。

(遊びのルールだと思ったら大人へのメッセージだったりする)

 

 

大人は、

…というか私は

それをどれだけ気づけるんだろう。

 

 

そして、気づいたことをどれだけ返せるんだろう。

 

 

そんな緊張感を覚えるようなことが、ここ数日続いています。

 

それは自分のあり方を根本から揺さぶられるような時間で、「自分」といつものが固まっている(と思う)大人にとっては、少し居心地の悪い時間なのかもしれません。

 

だから、その時間を終わらせようと、子どもを自分の予想の中に収めようとコントロールしてしまったり。

あるいは言いたいことを先回りして(合ってるかも確かめないまま)、子どもに伝えてしまったり。

 

でもそれじゃダメなんだよね。

 

 

論文を読んだり、経験を振り返りながら、自分の至らなさばかりが目につくのですが、伸びしろなんだ、と自分に言い聞かせて、前向きにいくしかないのかな、と思っています。

 

 

 

まずは子どもの表現に、同じ目線で関わること。

 

 

子どもの味方で。

子どもの見方で。

 

 

そんな目標を持って、誠実に進みたいと思います。

見守られる暖かさ

一大イベントが終わり、頭が働きません。

電車の揺れですぐに寝そう…。

 

でも。いいイベントだったなー。

 

私も預かり知らない、小さなところから始まって、いろんな人と出会って、気づいたら100人が集まるあったかい繋がりで。

 

それだけの人が自分の周りにいるって分かることが、どれだけ心強いか。

 

 

 

あなたのことをよく知らない人からの誹謗中傷なんて、関係ないんだ。

言われたことが気になるんだとすれば、それはあなただけじゃなくみんなに当てはまること。

 

それよりも、あなたやあなたの仲間を守ろうと、見守ろうとしてくれる人たちの、拍手とか笑顔とか、興味深く聞いてくれる人のおかげで癒される。

そして大切にしていくべきはこっちなんだと思う。

 

このご縁が続いていけばと願うばかりです。

 

 

とっても温かい気持ちになったイベントでした。

生きるために壊れる

週末が近づいてきました。

 

この、「近づいてきた時」が一番しんどい気がします。

カレンダー通りにお仕事をされる方とか学生さんなら、水曜日の夜とか木曜の朝が、「近づいてきた時」になるのではないかと思います。

 

私の周りも御多分に洩れず、そんなスケジュール。

 

そんなとき、「あ、この人疲れてきたな」っていうのが分かるんです。

 

その人、わかりやすく

壊れるから。

 

 

たとえば、欧米人みたいな訛りをしてみたり、地元の方言になってみたり、周りの人の話を聞いてるかと思いきや揚げ足を取ってみたり、急に空を眺め出したり…。

 

一般的には、この人不安定になってるな、と捉えると思うのですが(笑)。

 

 

でもそれを見ていると、

壊れるのは、生きていくため

なんだと思うのです。

 

 

壊れたくて壊れてるわけじゃないけど、無理をしている頭や体や心に、奥底からストップをかける行為。

 

それが壊れることの意味だと思います。

 

 

結果、壊れた後には、切り替えて作業に入っていったり、「もう今日は終わり!」と割り切って帰る人もいて。

 

どちらも、壊れる前よりも、今やこれからをきちんと生きていく状態になっているのです。

 

 

壊れるのは次に進むため。

そのためのエネルギーを溜める機会。

 

 

そんな風に考えていける世の中だといいな、って感じます。

うごめく色

6月に買ったマンガ。

『ひだまりが聴こえる』

『きゅっと結んで、スキ』

 

どっちも聴覚障害のある人物が登場します。

 

かたやBLで、

かたや少女コミック

 

系統は違いますが、同じところがあるなぁと思いました。

 

どちらも中途失聴で(高熱が原因なのも同じ)、そしてどちらも、自分の障害をわりと受容できている。

 

受容の過程を描くと、自分の中の話になってしまうので、なかなか漫画に落とし込みづらいところだなとは思うのですが…。

 

聞こえていた人が聞こえなくなること、

周りの人に「もう一度話して」ってお願いしにくいこと、

自分が聞こえる側に歩み寄らなくてはと考えること、

 

内側でうごめくいろんな色の話。そういったことを、読む人にわかってもらえると嬉しいなと思いました。

 

 

しかし、少女コミックを読んでいて思ったのですが、話したいから手話を覚える過程を読んで、学部時代の先生の言葉を思い出しました。

 

人はコミュニケーションをしたいと思ってコミュニケーションをする。

 

「あなたのことを知りたい」がコミュニケーションの原点である、という話。

 

 

コミュニケーションを取りたい人は誰だろう??