同担拒否の社会心理学?
自己評価維持モデル self-evaluation maintenance (SEM) model というものがあります。
自分にとって関係が強いものを、同じくらいあるいはそれ以上に遂行する人が現れた場合、どうしますか?
社会心理学では、その場合に2つの対処があるとしています。
ひとつは、その人を遠ざける方法。
もうひとつは、親しくなってその人の能力を殊更に示す方法。
この、遠ざける方法って
同担拒否が起きるときの人の心に似てるんじゃ?
と思いました。
自分と同じくらい、あるいはそれ以上に、同じアイドルを応援している人がいる。
その人といると、その人にそのアイドルに関する知識があることが、どんどん外に知れ渡ってしまう。
それは今までの自分の立場を脅かすし、居心地も良くない。
だからその人と距離をとって、関心を向けないことで自分を守る。
そんな心の動きなんではないかと思いました。
でも実際には、好きになったタイミングやそのポイント、お気に入りの曲とかは違うはずなのに、そこで被ってしまうことを拒む。
キャラ被りを避ける、と言えばそれまでですが、その背景には自分が自分にしてきた評価(〇〇くんを深く知ってる私)を保つため。
自分を守ろうとするその人の気持ちが反映されていると思います。
そこをもし乗り越えたらどうなるか?
同じものを好きな人同士、良好な関係を築けるというのも、社会心理学のトピックなのですが、それはまたいつか。